計算ミスが多くてという、ため息まじりのご相談をよく受けます。
そのため息一方で、当の本人は、凡ミスの一言で片付け、あまり気にかけていない様子も
セットになっていることがほとんどです。
まず、計算ミスということばでひとくくりにしていることを分解することをお勧めします。
分解するとは、計算ミスの内容を分類するということです。
大分類すると
① 写し間違いによるミス
② 計算の答えが間違っている
この①は、計算のミスではありません。
ただ、これをもう1つ中分類すると、
A 活字である数字や記号の見間違い
B 自分の書いた字の見間違い
AもBもミスとしてダメですが、Bは自分の字を気をつけることが必要になります。
次に②はさらなる分類が必要です。
②-1 計算の仕方が間違えている。
②-2 純粋に計算を間違えている。
②-1は、計算の仕方を、改めて確認する必要があります。
その上で分類すると
C □を求める計算の方法
D 小数計算における小数点の位置
E 帯分数・仮分数の変換
②-2を、さらに分類します。
Fたし算での間違い
G ひき算での間違い
H かけ算での間違い(含む通分)
I わり算での間違い(含む約分)
いわゆる計算ミスにおいて、細分化すると、上記のようになります。
間違えたときに、このような分類のどれにあたるのかを探し、
例えば「正」の字を使ってでもよいので、ミスの記録を残すことが
ポイントとなります。
子どもに限らず、人であるからこそミスに癖があります。
一般に、7が絡む計算は、ミスが起きがちと言われています。
かけ算九九で「7の段」で苦労する子が多いのは、それが所以です。
一方で個々に目を向けると、その子その子によって、ミスの癖が浮き彫りになります。
・ひき算のくり下がりでミスが多い。
・かけ算の筆算で、最後のたし算でのミスが多い。
・約分忘れによるミス
・0を6と見間違える
などなど、何らかの形でミスのパターンが発見されます。
自分がどういうときに失敗をするかを把握できれば、その場面に直面したときに
注意深くなります
ミスのパターンを集計するのに、少なくとも2ヶ月くらいはかかるでしょう。
それでも、まだまだ長い算数・数学学習のことを考えると、手間はかかりますが
短い期間です。
お子さまのミス削減に向けて、少しの手間ときっかけを与えてあげてみてはいかがでしょうか。
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