5年生 夏休みで身につけておきたいこと(算数)

前回、6年生についての夏休みで身につけておきたいことを書きました。

今回は5年生についてです。

5年生というと、子どもたちからすれば、受験はまだ先の話で、まだまだ遊びたい気持ちとで揺れ動く時期かと思います。

一方で、算数がだんだん難しくなってくる時期です。お通いの塾の夏期講習カリキュラムに合わせて効率よく成果の出る夏休みにしといところです。

大きく分けて、2つのタイプのカリキュラムに分かれると思います。

具体的に大きく2分類すると、

① これまで学習したことの復習のみを行う。

② 年間のカリキュラムの一環で新出事項と復習事項の両方を行う。

まずは、①のカリキュラムに基づく夏期講習について

6年生同様、驚くくらいにこれまで学習してきたこと内容の穴(未定着・忘れている)が出てきます。
それをきちんと仕上げるのが夏期講習の意義なので、慌てる必要はありません。一度は身についたはずでも、時間の経過と共に忘れてしまったことも出てきます。

改めて、考え方や解き方を再確認して、反復することで、より堅固な基礎固めになります。

また、未定着であったことも、同様にできることがひとつでもふたつでも増えていけば、意味のある夏休みだと思います。

具体的に、夏のはじめにできなかったことが、夏の終わりにできるという体感が得られれば、意義のあった夏休みといえるでしょう。

次に、②のカリキュラムに基づく夏期講習について

復習事項は、①のカリキュラムに基づく夏期講習と同様です。

新出事項に対して、どう対処するかです。

週単位学習と異なり、連日のように授業があるので、時間をかけて新しく学んだことを練習する時間がとれません。基本的にはカリキュラムそのものが、反復を兼ねてはいますが、それでも基礎から応用までを習得しようとすると消化不良が起きる子は起きてしまいます。

この夏に新出事項として出てきた内容は、9月以降改めて反復することになります。

ですので、応用までと欲張る必要も身につけないとついていけなくなると焦る必要もありません。基礎事項をしっかり身につければ大丈夫です。

基礎事項がしっかり身についていれば、9月以降の反復で、身についている部分からの出発ができます。

これがあやふやであったりすると、また1からのスタートになってしまい、結果的に非効率が学習となります。

新しく学習したことに関しては、ここまではもう完璧、ここからがちょっと自信がないくらいでちょうどよいです。(ずば抜けて、算数が得意な子の場合は話が別ですが。。。)

復習事項と新出事項をバランスよく学習できるといいと思います。

最後に。。。
夏の終わりに、夏期講習で行った内容のテストがある塾にお通いの場合のテストの受け方について

5年生ですので広範囲にわたる内容を扱ったと思います。
まとめのテストの意味合いでも、全く同じ問題が出題されるわけではありません。
授業で扱った問題とは異なることを聞いてきたり、見た目は同じに見えても条件設定を変えたり等の出題になります。

この夏頑張った子ほど、問題の聞かれ方に対しての注意力が弱くなる傾向があります。
これは6年生になっても言えることですが、「見たことある」「知っている」問題ほど用心深く取り組む慎重姿勢が重要です。

せっかく頑張ったのに、終わりが残念とならないよう気をつけることが大事です。夏休みが始まりました。


受験サポート 進学教室アシストのコラムでは、受験生・受験生を持つ保護者の方に向けてお役立ち情報として公開しています。

目次