年々、子どもたちの文章問題への対応力が落ちている気がしてなりません。
以前であれば、大手進学塾での上位クラスにいる子であれば、誰でも解けるだろうと思われる問題が、誰でもではなくなっています。
原因の1つは、パターン化学習の影響もあるのですが、根底はそこではないと考えています。
前回書いた「書く力」にも関連することです。
文章題を苦手とする子の解き方を見ていると、次のような共通点があります。
① 読んで、すぐに計算を始める。
② 何度も読み返している。
③ 計算を終えたら、解答欄にすぐに解答を書いている。
これにひとつでも当てはまる子は、テストでの得点にはなかなか結びつきません。
今回は、数ある文章題の中で、最も苦手とする領域である「速さ」の問題での対処法を書きたいと思います。
速さの文章題では、2,3行の一行問題であったとしても、たくさんの条件が含まれています。
「誰が」「いつ」「どこを出発して」「どんな速さで」「どうなるまで」
少なくともこの要素はすべて含まれています。
さらに単位にも注意しなければいけません。
ここで、①にあてはまる子は、問題の全容を把握する前に、わかったことだけを計算してしまっているので、自分が何をしているのかわからなくなって、自分で迷子になってしまっています。
次に、②にあてはまる子は、いくつもある要素を目だけで何度も追って、頭の中で何とかしようとして、時間だけが無駄に過ぎてしまっています。
この①、②の状態からの脱却としては、問題文に書かれていることの条件を、手を動かして、目で見てわかりやすい形に、書き出すところからの取り組みに変える必要があります。
線分図に似た(数直線)のような状況図やグラフに整理する必要があります。
文章からの視覚ではなく、図からの視覚によって、「和で考える」「差で考える」といった目のつけどころを発見することができます。
具体的にどのように条件整理すればよいのかは、この文面だけだと伝わらないと思います。基本的には、塾で教わった書き方や教材に載っている書き方で練習すればよいのですが、その指導が印象に残っていない場合もあるので、いずれ動画で公開します。
また、子どもによっては、その条件整理の図は、解説のための図であって、自分で書く必要はないという認識の子もいます
そして、一番大事なことは、③です。
どんなに何度も見たことがある問題でも、解答するべきことは、問題によって異なります。
塾で解いた問題と同じものが問われているという感覚で、その確認をせずに解答欄に違うことを書いてしまう子がかなりいます。
特にテスト時では、次の問題に進めなければという心理も働くため、その確認が雑になることが多いです。
自動車の運転に例えるなら、左折時に巻き込み確認を目視せず、ハンドルをきってしまうのと同じです。
ここまでをまとめると、
問題文を読みながら、手を動かして条件整理する
↓
自分で書いた図から、解法の糸口を発見する。
↓
発見した解法の糸口から、ひとつひとつ丁寧に計算する
↓
計算によって、わかったことを自分で書いた図に書き足す
↓
解答欄に答えを書く前に、もう一度、何を答えるのか確認する
すべての問題において、必ず通用するわけではないですが、そもそも苦手とする子であれば、この流れが当たり前の行動になれば、劇的に状況は変わります。
となると、図の書き方のコツが気になると思います。
文章では、伝わりにくいので、簡易的な動画をYouTubeにアップしています。
以下をクリックしていただければ、4/28以降、視聴ができます。
速さの文章題条件整理その1はコチラ
速さの文章題条件整理その2はコチラ
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