朝学習は絶対必要?

中学受験を目指す子にとって、学年の変わり目は、学校より一足早く2月から始まっています。

学年が上がることによって、学習量が増えるだけでなく、通塾日数が増えたり、帰宅時刻が遅くなったり等、これまでの生活リズムが変わります。

私の教室に通う子どもたちの保護者の皆さまから、1年の中で2番目に多く、ご相談を受ける時期です。(1番は当然、受験校選定の秋です。)

この時期に受けるご相談の多くは、1週間の学習の回し方と生活リズムに関することがほとんどです。そして、朝が起きられなくなったと。。。。

今回は、朝学習の必要性について書いてみようと思います。

受験するからには、朝起きたら、朝食を食べたら学校に行く時間までのちょっとの時間で計算練習などの学習を行うのが当たり前のような感覚を誰もが思っています。

これを全否定するつもりはありませんが、現実的には、この通念感覚に振り回されてしまっているお子さまやご家庭が多いようにも感じています。

最優先すべきは、一番学習効率が良く取り組める時間帯がいつなのかということです。

朝に目覚めが良く、すぐに学習に取り組める子がいる一方で、朝はどうしても頭が回らない子も相応にいます。そもそも朝が弱い子に朝学習は難しいです。

一方で夜に強い子、弱い子もいます。夜9時を過ぎると眠気がやってきてしまう子が終わらないからと言って、目をこすりながら取り組んでも非効率です。

要は、朝に強い子は朝に取り組めばよいし、夜に強い子は朝に取り組むべきことを夜に取り組めばよいと思います。もちろん、わざわざ夜遅くにやる必要はないので、夜を待たずして夕方くらいから取り組むべきですが

絶対的に必要な睡眠時間にも個人差があります。

まず、これを見極め、それに対して、効果的な起床時刻と就寝時刻を定めるとよいでしょう。

例えば、翌日に影響が出ない睡眠時間が8時間として、
朝が強い子であれば、22時就寝の6時起床で、
朝が弱い子であれば、23時就寝の7時起床で、
という感じでしょうか。
9時間眠らないと翌日に影響が出る子であれば、就寝時刻を前に倒して問題ありません。

それでは、学習時間が足りなくなるのはと、ご心配される保護者の方もいらしゃっるかもしれませんが、頭に残る学習時間がどれだけあるかが大事なことで、学習時間の長さや量ではありません。課題の存在は、終わらせることが目的ではなく、取り組むことで、できることをひとつでも増やすことです。

 
取り組める時間にしっかり取り組んでいるのに、終わっていないことを注意する塾の先生がいれば、注意されないよう無理させることではなく、保護者が実情を説明し守ってあげるべきことです。

話題が少しそれましたが、朝学習は毎日の学習習慣として、大事なことです。

ただそれは、どうしても朝でなければいけないとは思いません。

平日は「学校から帰ってきたらすぐにやる」、休日は「決めた時間に必ずやる」などのような、流れができていれば十分でしょう。

最後に1点、入試は朝に行われます。
朝が弱い子は、この点だけは調整が必要です。

いつからどのように調整すれば?

必要な時期に、また改めてコラムで書いてみようと思います。

受験サポート 進学教室アシストのコラムでは、受験生・受験生を持つ保護者の方に向けてお役立ち情報として公開しています。

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